平成13年11月

JR電車で、嵯峨駅へ向かいます。
歩いて宝篋院へ。

 宝篋院
 宝篋院には、室町幕府2代将軍足利義詮の墓所で楠正行の首塚がその右側にあります。二人はともに南北朝争乱期の武将で、お互い敵同士でした。その義詮の法号「宝篋院」を山号として建立された寺です。
 紅葉がちょうど見頃でした。もみじがちょうどいい色になっています。


 この寺の紅葉は、嵯峨野で紅葉する時期が一番遅いそうです。



左が2代将軍・足利義詮の墓、右が楠木正行の墓


 天龍寺


 天龍寺は、吉野の行宮で憤死された後醍醐天皇の冥福と南北朝の戦に犠牲となった人々の霊を慰めるため、足利尊氏が夢窓国師を請じて建立した臨済宗天竜寺派の大本山です。
 法堂の裏手には、夢想国師作庭といわれる庭園があります。嵐山・亀山が巧みに借景に取り入れられた池泉回遊式の庭園です。


 臨川寺


 臨川寺は、渡月橋から桂川に沿って50mほど歩いたところにあります。この寺は建武2年(1335) 夢想国師が開山としてつくられた禅宗寺院です。国師は晩年この寺で過ごし77歳で入寂しています。開山堂には国師の木像が安置されています。
 現在、住持がおられず、拝観停止中とのことでした。


京福電鉄に乗り、仁和寺へ。

 仁和寺


 仁和2年(886年)光孝天皇の勅願寺として大内山の麓に起こされ、光孝天皇の遺志を継いだ宇多天皇によって同4年に完成しました。
 室(むろ)とは僧の坊のことで、尊称して御室(おむろ)と呼ばれるようになりましたが、後にこの付近一帯の地名として定着しました。それにちなんで、仁和寺のことを別名“御室御所”と呼ぶようになりました。
 真言宗御室派の総本山で、常に皇室と密接な関係を持つ門跡寺院として格式を誇っています。また、御室の桜で名高いです。




1637年建立の高さ約33mの五重塔(重要文化財)。



 竜安寺
 竜安寺は、宝徳2年(1450)に建立された禅寺です。応仁の乱の東軍で有名な細川勝元が、徳大寺家別荘を譲り受け禅寺としたものです。



 竜安寺のこの庭は、15個の石と白砂だけで形作られています。不要なものを省いた簡潔美の極致といわれ、禅の精神の表現ともいわれています。しかし、はっきりした 作意については諸説があります。




 寺域内の池の景色も風情があります。



 等持院






16:15 建仁寺へ。
 久昌院へ拝観したかったのですが、門が閉まっていました。