平成13年12月 (土)晴れ
 今日は、一転お天気は晴れになりました。
 京都駅から尼崎へ向かいます。

 尼崎に到着。昆陽里行きのバスに乗ります。
 寺本公団前でバスを降りました。
 昆陽寺への道を迷って、交番で聞きました。


 昆陽寺(こやでら)

 奈良時代の名僧、行基が創立したお寺で、天平3年(731年)の創建です。
 戦国期、織田信長の兵火でことごとく焼失させられ、その後再建されたものです。
 山門は、県指定有形文化財で、江戸中期に建てられたとされ、丹塗の美しく堂々とした姿を見せています。



 師直塚

 師直塚は、イズミヤの隣、国道の道路の歩道際にあります。
 高師直は足利将軍の執事として大変な権勢を誇っていましたが、観応2年(1351)この地において、当時対立していた足利直義方に討ち取られました。
 師直らの没後、この辺りに墓らしき塚が残っていたが耕作の妨げになると崩され、その後、山田村の有志により現在の塚が建碑され、国道の拡張工事により現在の場所に移されてきました。






 西宮駅北口行きのバスに乗り、三宮へ。

小雨模様になってきました。
 バスに乗り、摩耶山ロープウェイ駅の前で下ります。


 摩耶山


 摩耶山に登るのには登山道もありますが、時間を短縮するには、ロープウェイが便利です。
 ロープウェイ往復 1,500円
12:40 ロープウェイに乗って頂上へ向かいます。
12:58 頂上駅に着きました。



 頂上のロープウェイ山上駅から、眼下に見る神戸市街地と海の眺望がよいです。


 天上寺へ向かいます。

 天上寺

 ロープウェイ摩耶山上駅からバス道沿いに約10分ほど歩くと天上寺(真言宗)の門前にでます。
 本尊の十一面観世音菩薩像は「一寸八分」の胎内仏で、寺の縁起によると、釈迦が42歳のときにつくった仏像で、インドの高僧法道仙人が授かって中国を経て来朝し、646(大化2)年摩耶山に開創したのが天上寺だそうです。
 その後、弘法大師が唐から帰朝したとき、梁の武帝がつくった摩耶夫人(まやぶにん)像を持ち帰って安置したといいます。摩耶夫人は釈迦の生母です。天井寺は出産と安産にご利益があるそうです。
 お寺が現在地にあるのは、金堂が完成した1985(昭和60)年からで、それまではロープウェイ山上駅から10分ほど下った所にありました。
 1976年、賽銭泥棒の失火により、本堂・摩耶夫人堂・多宝塔などの主要な建物が焼失しました。本尊と紺紙金字妙法蓮華経8巻と山門は焼失を免れました。

 ロープウェイ山上駅に戻り、そこから旧天上寺跡へ向かって、山道を下りてゆきます。
 旧天上寺跡に着くます。

 旧天上寺の奧のほうには、小さな石仏が多く残っており、いかにも古刹といった趣があります。
 ただ、恐ろしく不便な場所です。摩耶山に登ってゆく林道の途中に位置しています。普通の道路が通じていないので、再建するにも、資材をヘリコプターででも運ばないと新しいお寺を建設できなかったでしょう。コストがかかりすぎて、不可能です。

 この場所は、「太平記」に播磨の豪族赤松則村(円心)が「兵庫ノ北ニ当テ摩耶ト云フ山寺有ケルニ先城郭ヲ構テ」とあるように、山城を築いて鎌倉幕府の六波羅勢を迎え撃った所です。本堂があった北側の一角に、かつて赤松則村・則祐父子の五輪塔が立っていたといいます。

 ロープウェイ駅へ向かいます。
 ロープウェーに乗り、街へ下りてきました。

 ロープウェー駅駅下のバス停からバスに乗り、JR六甲道駅へ着きます。
 JRに乗り、兵庫駅へ。

 兵庫駅から歩きます。

 福厳寺


ここは後醍醐天皇ゆかりの寺として知られる臨済宗の福厳寺です。
後醍醐天皇が隠岐から帰られる途中に立ち寄られ、楠正成らがお迎えして京都へ帰られた寺です。
 福厳寺門前に「史蹟 後醍醐天皇御駐蹕之處」と刻まれた石標が建てられています。


 真光寺

 一遍上人御廟

 真光寺は時宗であり、一遍上人の終焉の地です。
 境内には、一遍が逝去した時に建立された廟所(県の史跡指定)があります。
 一遍は、生涯を旅に過ごし、寺院を設けず、救いは阿弥陀仏の名号そのものであるとして、踊り念仏による民衆の救済に一生をかけました。
 正応2年(1289)6月阿波で発病し、8月23日、51歳でこの地で没しました。



 清盛塚

 清盛橋を渡り、北へ約50mの所に清盛塚があります。
 清盛塚前の説明板には、大正11年(1922)頃、市電松原線の道路拡張工事の際、地下を調べた結果、墳墓でない事が確認されました。







 清盛の遺骨は、遺言により京都からこの近くの寺「能福寺」に運ばれましたが、いまだ、その場所がどこにあったか判明していません。
 清盛像横には、平敦盛の兄で琵琶の名手であった経正の琵琶塚(もとは前方後方式の古墳石であったもの)が並んでいます。







 薬仙寺(時宗)


 薬仙寺は寺伝によれば、天平18年(746)、行基菩薩の開基といいます。
 当初は、法相宗であったが、のちに天台宗に改宗、ついで南北朝時代に、現在の時宗にかわりました。

 この寺も後醍醐天皇にゆかりの寺です。後醍醐天皇がが、福厳寺の行在所でひどい頭痛に悩まされたことがありました。このとき、薬仙寺の霊水を捧げたところ頭痛が癒えたので、天皇から医王山の山号を下されたといいます。境内には後醍醐天皇御薬水薬師出現古跡湧水の碑があります。

地下鉄に乗って、三ノ宮へ。
三ノ宮からJRに乗る。京都へ向かいました。
18:45 京都駅へ到着。
京都市内のホテルにチェックインしました。