平成14年 3月23日(土)

新幹線で京都駅へ、京都市内を観光しました。


 建仁寺  久昌院  赤松円心の墓

 建仁寺は栄西が創建した臨済宗の寺で、京都五山第三位の格式を誇ったお寺です。
 赤松円心(則村)の墓は建仁寺の塔頭寺院久昌院にあります。
 赤松円心は南北朝時代の播磨国の国人です。元弘の乱が失敗に終わり後醍醐天皇が隠岐に流され、楠木正成が挙兵すると、次いで赤松円心も挙兵しました。円心は六波羅探題の幕府軍を破り、京都に攻め上って鎌倉幕府の打倒に大きな役割を果たしました。
 ところが、建武の新政下で恩賞に恵まれず、配下として付いていた護良親王が天皇反逆罪として鎌倉へ配流されました。足利尊氏が建武政権に叛旗を翻したのちは、一貫して尊氏方の有力武将として活躍し、足利幕府の成立に大きな役割を果たしました。
 円心の墓は、もと安置されていた大竜庵が廃絶したのち一時放置されていましたが、富岡鉄斎によって発見され、建仁寺の塔頭久昌院に移されました。墓は円心の三男則祐が建てたものといわれるが確かではありません。

 前回、久昌院に来たときは、門が閉じられていました。今回、ちょうど久昌院で仏前結婚式をされており、友人・縁者の方達がたくさん集まって式の最中でした。門前でお婿さんのおじさんにあたる方が受付をされていて、親切に久昌院の中を案内しくれました。


建仁寺 法堂

 法堂の天上には「双龍図」があります。元来禅寺では法堂の天井に龍が描かれるものの、京都の臨済宗七本山の中で建仁寺だけに描かれていませんでした。
 そこで、平成14年に創建800年を記念して日本画家小泉淳作氏により迫力ある二匹の龍で構成された天井画が描かれたものです。


庭 園



 円山公園
 八坂神社の中を通って円山公園にでました。
 敷地約10万平方メートルを誇る回遊式庭園で、広々とした園内には野外音楽堂、坂本竜馬・中岡慎太郎の銅像・碑のほか、有名な料亭があります。
 桜の名所として特に有名です。

シダレザクラ。満開に至らない。4〜5分ぐらいの咲き方でしょうか。


 知恩院
 1175(承安5)年、法然上人が浄土宗の総本山として開かれました。
 秀吉や家康の庇護をうけ、いまの壮大な大伽藍が完成した。
 特にに徳川幕府は、この寺を京都における戦用の城郭に転用すべく多大の援助を惜しまなかったといいます。


 1619(元和5)年に建立された我が国最大の楼門です。急な石段があり、一つ一つの石段も、普通の階段よりも大きいです。






 南禅寺
 亀山天皇の離宮を寺に改めたもので臨済宗南禅寺派の大本山です。
 室町時代、五山制度の中で五山を超える「五山之上」と言う禅宗寺院最高の寺格となり、五山文化の中心にありました。三度の火災により応仁の乱以降は衰退したが、現在の建物は室町時代以降に再建されたものです。
 境内には、総門、勅使門、三門、法堂、方丈の大伽藍が並んでいます。



 三門は、石川五右衛門のセリフ、「絶景かな、絶景かな」という場所として有名です。
 国宝の方丈は、大方丈と小万丈からなっています。




 哲学の道
 まだ、サクラは見頃ではなかったです。
 木によっては、満開になっているものもありますが。



銀閣は混んでいそうなので、寄らずに帰路につきました。

電車で新大阪へ向かい、この日は新大阪駅近くのホテルに宿泊しました。