平成16年4月 金曜日 晴れ

新幹線に乗り、京都へ来ました。
京都から近鉄特急で吉野へ向かいます。吉野の桜を観るのが今日の目的です。

PM2時 吉野着。
平日の金曜日の午後なのに、人がものすごく多いです。桜の季節は短いので、ここぞとばかり人が集まっています。駅前には出店が多くでていて、焼きそば・たこ焼きなどを売っています。
下千本の桜は、満開をすぎ散り始めています。

 いきなり、最初から登ってゆく気にはならないので、距離をかせぐためにロープウェイに乗ります。4分ぐらいで上の駅に着きます。そこから歩き始めると、もう坂道を降りてくる人がいっぱいです。時間も時間だから、これから登ってゆくというような人はあまりいないのでしょう。
 道の両側には、旅館・おみやげ屋さん・休憩所・食事処が並んでいます。
 
 金峯山寺
 まず、金峯山寺へ。階段を登り仁王門をくぐります。


 仁王門の建物も大きいですが、金峯山寺本堂 蔵王堂は巨大です。

 金峯山修験本宗本山 金峯山寺 蔵王堂。
 寺伝によると、白鳳年間に修験道の開祖、役小角の創建といわれており、平安、鎌倉時代を通じて隆盛をきわめました。本堂は6度焼失し、現在の建物は、天正19年(1591)に再建されました。
 重層入母屋造り檜皮ぶき、棟の高さが34mもあり、東大寺大仏殿に次ぐ古建築として、吉野山における扇のかねめの役割を果たしていました。

■ 吉野行宮跡

 ここが、かつての南朝(吉野朝廷)の皇居跡で、元は実城寺という寺でした。
 この付近には大小二十にも及び寺院がありましたが、その中でも最も広い実城寺が行宮(仮りの宮)とされ、当時足利幕府と北朝に対抗する南朝方の拠点として、後醍醐天応の御座所となりました。


 吉野 中千本





 桜の花が山麓から、山頂へかけあがっていくような感じです。
 吉野水分神社

 非常に古い神社です。現在の社殿は1604(慶長9)年豊臣秀頼による寄進による再建で、本殿・楼門・廻廊・幣殿(いずれも国重文)からなり、華麗な桃山建築です。






 本殿は三つを1棟に連ねた三社一棟造という独特の建築です。







 上千本








 奧千本までは行かずに途中で引き返してきました。
 山を降る途中、上千本の桜の杜の中を歩いていると、ちょうど夕方ちかくになってきました。
 夕暮れ間際の陽の光が、ちょうど桜の杜に正面からさしかかり、夢のような世界でした。
 桜の精がいるとしたら、この杜にこそいるのでしょう。


 結局、約4時間ぐらい、吉野山をさまよい歩いていて、すごく疲れました。
 6時過ぎの近鉄急行に乗り、京都へ着いたのが8時過ぎでした。
 ホテルにチェックイン。