平成16年4月某日 日曜日  今日も晴れている。

 京都駅前からバスで京北町の周山へ向かいます。仁和寺、高雄を経由して約1時間かかります。
 周山に着いて、常照皇寺行きの町立臨時バスの時間待ち合わせしました。今日は昼間車を運転しないので、ここで朝から缶ビールを飲みながら、パンを食べます。
 常照皇寺行きのバスに乗り、常照皇寺 山国御陵へ。

 常照皇寺

 今日は、常照皇寺の桜を見に来ました。
 去年の12月に初めて訪れて、桜が有名なのを知ってまた訪れたものです。

 常照皇寺は、室町時代前期北朝初代の光厳法皇によって開かれ、以来600年余り歴代天皇との深い関わりによって、今に伝わる由緒ある寺院です。

 付近は、京都府歴史的自然環境保全地域として指定されています。古くから寺の所有林として豊かな自然が保持されてきた地域で、ツガ林、モミ・ツガ林、ゴヨウマツ林等の優れた自然環境と境内の勅額門、怡雲庵(開山堂)、方丈、舎利殿などの歴史的遺産が密接に結びついて歴史的風土を保持しています。

 また桜も有名で、一重と八重が一枝に咲くという「御車返しの桜」や、「九重桜」などの名木が咲き誇ります。

この寺の桜は有名で、観光バスが乗り付けて来ています。
駐車場にも、自家用車がたくさん停まっています。
こんな(とは言っては失礼だが)京都の山の中にあるお寺に、これだけ人が来るとは不思議です。

 御車返しの桜
 御車返しの桜は、九重桜・左近の桜が散ってから、満開になるそうです。




 九重桜
 ちょうど訪れたとき、九重桜・左近の桜が満開でした。




 左近の桜




 庭 園


 光厳天皇陵
 常照皇寺には、光厳天皇陵があります。
 名は量仁(かずひと)。光厳天皇は持明院統の正嫡で、14歳の時後醍醐天皇の皇太子となり、19歳で北条高時に推されて天皇となりましたが、1年9ヶ月で建武新政のため廃帝となりました。
 3年後に足利尊氏に推され、上皇として院政を行いましたが、南北朝内乱期に南朝に捕られられ吉野賀名生・河内金剛寺で5年間幽囚生活を送ります。この間出家し、許されて帰洛後は戦死者の霊を弔って各地をめぐり、1362(貞治元)年この地に草庵を結んで隠棲、2年後没しました。

常照皇寺の参拝を終え、バスで京都へ戻りました。