平成19年3月 兵庫県加古川 鶴林寺

 鶴林寺
 聖徳太子が、秦河勝(はたのかわかつ)に命じて、刀田山四天王寺聖霊院という建物を造らせたのが、鶴林寺のはじまりであると伝えられています。
  天永3年(1112年)に鳥羽天皇から勅額をいただき、以来「鶴林寺」と寺号を改めています。
 拝観料は500円です。
 境内に入って、正面に見えるのが本堂です。
 本堂は国宝です。加古川市内最大の建築物です。室町時代(応永4年・1397年)に再建されたそうです。
 和様と大陸様式の折衷様式であるとされています。
鶴林寺 三重塔です。
県指定文化財。
 太子堂。国宝。
 天永3年(1112年)の建立という、平安後期の建物です。聖徳太子像が安置され太子堂と呼ばれるようになりました。
 檜皮葺のきれいにそった屋根です。
 常行堂。国重文。
鐘楼(手前の建物)。国重文。
 宝物館には、重要文化財の「聖観音立像(愛太子観世音)、別名:あいたた観音」が展示されています。
 「聖観音立像」は白鳳時代(約1300年前)に造られた青銅に金箔を貼った金銅仏です。
 昔、泥棒がこの「聖観音立像」を盗み出し、金を溶かして取ろうとしたが失敗しました。
 泥棒が腹を立て観音像を槌でたたいて壊そうとすると『あいたた』という声が聞こえてきました。  びっくりした泥棒は改心して、観音像を寺に返しました。
 槌でたたいた腰部が曲がったまま現在に至っている、という言い伝えがあります。