平成20年 2月 奈良

 東大寺 戒壇院
戒壇院は、出家者が受戒(正規の僧となるための戒律を授けられる)するための施設として、天平勝宝7年(755年)に鑑真和上を招いて創建されました。
本道内には、中央に法華経見宝塔品(けんほうとうほん)に基づく宝塔があり、その周囲を塑造四天王立像(国宝) が守っています。
現在の建物は享保18年(1733年)の再建。
四天王立像は、奈良時代の塑像の最高傑作です。
訪れた時は、雨が降り、すごく寒かったです。
私は、四天王のうち、広目天像が気に入りました。男前です。
 東大寺 二月堂
二月堂(国宝)
旧暦2月に「お水取り」(修二会)が行われることからこの名があります。

二月堂は、長く消失しませんでしたが、寛文7年(1667年)、お水取りの最中に失火で焼失し、2年後に再建されたのが現在の建物です。

本尊は大観音(おおがんのん)、小観音(こがんのん)と呼ばれる2体の十一面観音像で、絶対秘仏となっています。建物は2005年12月、国宝に指定されました。
 あかい屋
福井県小浜市の神宮寺と遠敷(おにゅう)川の神事「お水送り」が、この東大寺のあかい屋の「若狭井」に届くとされます。「お水取り」で井戸から水が汲み上げられます。
 四月堂
三昧堂(四月堂)(重文)
本尊千手観音像(重文)、阿弥陀如来坐像(重文)などを安置しています。
 法華堂(三月堂)
東大寺に残る数少ない奈良時代建築のひとつであり、天平仏の宝庫として知られます。

記録により天平15年(743年)までには完成していました。

建物の北側約3分の2(参道側から見て向かって左側)が、仏像が安置されている部分が天平時代の建築で、南側の礼堂(らいどう)部分は鎌倉時代の正治元年(1199年)頃に老朽化した天平建築を取り壊し再建したものです。
堂内には多数の仏像を安置しています。
不空羂索観音立像(国宝)、日光・月光菩薩立像(国宝) 、梵天・帝釈天立像(国宝) 、金剛力士立像(国宝) 、四天王立像(国宝) 、執金剛神立像(国宝) など国宝仏像の宝庫です。      
 大仏殿
雨降りだし、寒かったので、大仏殿には入館しませんでした。
 鹿
鹿も、冬の雨では、寒いでしょう。
鹿の親子でしょうか?

東大寺 → 内山永久寺・石上神社