平成20年10月 熊野 

 西国第一番 那智山 青岸渡寺(なちさん せいがんとじ)



開 基 裸形上人
創 建 仁徳天皇御代(313〜399)
本 尊 如意輪観世音菩薩
宗派 天台宗
住 所 和歌山県東牟婁郡
那智勝浦町那智山8番地
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 今年の9月より平成22年5月末までの間に、西国札所のお寺で、ご本尊を順次御開帳しています。

西国三十三所結縁御開帳日程
http://www.nakayamadera.or.jp/gokaichyou.html

結縁御開帳のご案内
http://www.saikoku33.gr.jp/open/


最初は、やはり一番札所だろうと、那智山、青岸渡寺へ行こうと思いました。

しかし、和歌山県の那智勝浦町は、茨城県からえらい遠いのです。

実は、去年の11月に那智山へ来ています。
熊野三山の一つ、那智大社を見学して、そのついでに、青岸渡寺を参拝したものでした。
当時は、西国札所には、全く興味がありませんでした。

その時は、茨城から車で熊野へ来たのですが、遠かった。
夜中の3時に家をでて、熊野本宮へ着くまで、11時間以上かかりました。

帰りもたいへんで、二度と自分の車では来ないと思いました。

というわけで、夜行の高速バスで熊野へ行くことにしました。

できれば、夜行バスにも乗りたくないのです。 私は、夜行バスに乗った次の日は、へろへろになってしまいます。 しかし、背に腹は代えられません。

東京池袋から、和歌山県勝浦温泉行きの高速バスがあります。

この高速バスを水曜日に予約しました。
週末が天気がよさそうだと判り、急に行くことにしました。
次にホテルやレンタカーを順次、ネットで予約しました。

10月11日(土) 池袋のキンカ堂の前から、21:35発 紀伊勝浦温泉行きの高速バスに乗りました。料金は、片道 1万4百円です。 シートは3列シートでした。
自分で運転しない分だけ楽です。

高速バスは、ルートを中央道経由で走りました。
東名道に比べて、交通量も少ないし、走りやすいのでしょう。
途中、2時間ごとにSAで休憩があります。
その度に、室内灯がいくつか、点灯するので目がさめてしまいます。

あまりSAに停まらないでほしいです。
8:30 予定どおり勝浦温泉に着きました。

天気は晴れ、ピーカンです。
そこから、紀伊勝浦駅へ歩いていきます。5分ぐらいでした。

8:55、勝浦駅前から乗り合いバスで那智山へ向いました。
往復乗車券が千円です。
 

 那智山 青岸渡寺
終点の那智山でバスを降り、青岸渡寺へ向かいます。
最初から、石段がきついです。(^_^;
ゆっくり登っていきます。

西国第一番札所の石柱がありました。
ここから右手へ曲がります。
那智山は、山の上の方ですから、眺めがよいです。
お天気もよいです。
青岸渡寺 山門

仁王門をくぐり、最後の階段を登ると、青岸渡寺に出ます。
青岸渡寺 仁王像
天気はピーカンで晴れです。
気持ちいいです。
階段を登りきり、青岸渡寺へきました。
参拝客がたくさんいます。

去年の11月にも、ここに来ました。
その時は、熊野三山を見学するのが目的で、那智大社のついでに寄ったようなものでした。
また、1年ぐらいで来るとは、ばかみたいです
青岸渡寺 本堂
本堂は、豊臣秀吉が寄進したもので、国指定重要文化財です。

観光客が多いです。中には、巡礼している方もいらっしゃいます。
青岸渡寺で、私は、西国三十三所用の御朱印帳を購入しました。
1500円です。
これは、青岸渡寺の御朱印料込みの金額です。 通常、御朱印を書いていただくのは300円なので、実質、御朱印帳だけなら1200円です。
日付だけは、書き入れてもらうしかないですが。
ただ、値段が値段だけに、造りが豪華ではありません。質素な感じです。

お堂の隅で、般若心経・十句観音経を唱えました。小さな声で。
周りは、観光客ばかりなので、大きな声で唱えるのは恥ずかしいです。

これで、西国三十三所巡礼の打ち初めが完了しました。
今回の旅の目的の半分以上は達成しました。 
那智大社

青岸渡寺の隣には、那智大社が鎮座しています。
昔の神仏混交、神仏習合のとおりです。
隣り合っているのに、無理やり分けることはないと思いますが。
国指定重要文化財の鎌倉時代の宝篋印塔(ほうきょういんとう)が、青岸渡寺本堂裏手にあります。

青岸渡寺 三重塔と那智の滝

現在の三重塔は、昭和47年、(1972年)400年ぶりに再建されたものです。
塔の高さは25m、入塔料は、200円です。

那智の大滝をバックに、流麗な姿をしています。朱塗りもきれいです。
大滝と三重塔は、絵になります。
青岸渡寺 那智の滝

日本一の那智の大滝です。
滝は、人を寄せ付けないような、神聖な感じがします。

この後、バスでまた、那智勝浦駅へ戻ります。