平成20年10月

西国第二番札所 紀三井山 護国院(きみいさん ごこくいん)
通称・紀三井寺(きみいでら)



開 基 為光上人
創 建 宝亀元(770)年
本 尊 十一面観世音菩薩
宗派 救世観音宗(総本山)
住 所 和歌山県和歌山市紀三井寺1201
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10月12日、那智山 青岸渡寺の参拝を済ませ、那智大滝を見学、その後バスで、紀伊勝浦駅へ戻りました。

勝浦駅から、紀三井寺駅へ向います。

乗り換え時間は、30分ほどあったのですが、切符を買う時、前に3組ぐらいいて、その人達が時間がかかり、切符を手にするまで10分ほどかかりました。

ちょうどお昼で、駅弁でも買おうと思ったのですが。
なぜか、駅弁は売っていなかった。悲しい。(>_<)

仕方なく、缶ビールとかまぼこチーズ、パンを売店で購入し、電車の中で食べました。
電車は空いており、幸運でした。

途中、特急列車も使ったのですが、結局、紀三井寺駅まで3時間47分かかりました。長かった。

前日、夜行バスのため睡眠不足だったので、電車で眠れ、よかったです。
少し体力が回復しました。

紀三井寺は、正式には、紀三井山金剛宝寺護国院といいます。
西国三十三箇所第2番札所。

境内の桜は、関西一の早咲き桜として知られて、観桜の名所として名高く、日本さくら名所100選にも選ばれています。


紀三井寺駅には、3時半に着きました。
参拝するには、楽勝だなと思いました。

紀三井寺へ歩いて行き、寺の下に着いたのは、3時45分すぎでした。
現在、50年に一度開扉の秘仏であるご本尊の特別拝観を行っています。

受付で聞いたら、ご本尊の特別拝観は午後4時までとのこと。焦りました。(^^;

   紀三井寺は、山の中腹にあるため、230段の石段があります。

石段のきついこと。とても、一気には登れませんでした。
休憩を入れながら、登りました。 
   江戸時代、紀伊国屋文左衛門が若かりし時、お母さんをおぶってこの石段を登っていました。
途中、文左衛門のぞうりの鼻緒が切れてしまいました。
そこを通りかかった、玉津島神社の宮司の娘さんが鼻緒をすげ替えてくれました。
その縁から、文左衛門と娘さんは結婚しました。
文左衛門は、宮司の出資金による、みかん船で大儲けしたそうです。
それから、この坂は結縁坂といいます。
 
   なんとか、午後4時の5分前には、本堂に着きました。

桜の木が境内にあります。
春には、きれいなことでしょう。
拝観料は千円です。
ちょっと高いなと思いました。

でも、次の拝観は50年後なので、次の拝観の時はとても生きてはいないから、見学することにしました。
秘仏は、本堂を通り抜け、後ろに建てられた大光明殿に安置されています。
大光明殿は、比較的新しい建物です。

秘仏である、ご本尊の十一面観世音菩薩(国指定重要文化財)と千手観世音菩薩(国指定重要文化財)は、須弥壇(しゅみだん)の扉が開かれ、二体並んで立っています。

須弥壇まで10mぐらい離れた場所での見学です。
二体とも、高さは2mぐらいでしょうか。

お体には、金箔は全く残っていないようです。
元々仏像というのは、金ぴかなのがスタンダードなのです。

二体とも、切れ長の細い目をしていたと思います。
千年以上前の、平安時代の仏像でしょうか。

ほかにも、梵天(国指定重要文化財)、帝釈天(国指定重要文化財)、昆沙門天が展示されていました。
今日は、秘仏を見学でき満足でした。


本堂に戻り、巡礼の作法をゆっくりと行いました。
 
おびんずるさん
多宝塔(重要文化財)。室町時代の建築です。
朱塗りがきれいです。
鐘楼
六角堂
もう4時すぎ、お日様は、紀伊水道の水平線に近くなってきました。
芭蕉の句碑があります。


「見上ぐれば、桜しもうて紀三井寺」
三井寺の由来となった三井水のひとつ、清浄水
もう、かなり日は西に沈んできました。
また歩いて駅に戻り、和歌山市内のホテルに向いました。

この日は、和歌山市内のホテルに宿泊です。