平成20年10月 和歌山

西国第三番 風猛山 粉河寺(ふうもうざん こかわでら)



開 基 大伴孔子古
創建 宝亀元(770)年
本 尊 千手千眼観世音菩薩
宗派 粉河観音宗(総本山)
住 所 和歌山県紀の川市粉河2787
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西国三番の粉河寺(こかわでら)へ来ました。
日中は、少々暑いぐらいの陽気でした。お天気がよかったです。

いきなり、大門のかなり前から、車が渋滞しています。
前へ進みません。

粉河寺参拝の車のようです。
今回、280年来の秘仏の公開をしているからでしょうか。

私は、運よく、参堂にあったホテルの臨時駐車場から一台でてきたので、すぐ、車を停められました。ラッキーです。
駐車料金を払い、粉河寺へ歩き始めます。

まもなく、大きな大門が迎えてくれます。人がひっきりなしに、入っていきます。

  粉河寺 大門 
  広い境内です。
本堂まで、大門から距離があります。 
童男堂

参道の途中に、が建てられています。
延宝7年(1679年)の建立とされ、千手千眼観世音が姿を変えたといわれる童男大士が本尊として祀られています。
  出現池

本尊千手千眼観世音の化身、童男大士(童男行者)が柳の枝を手に白馬に乗って、この池より出現したと伝えられています。

童男大士は、現是利益の仏として、殊に病気平癒の霊験あらたかといいます。 
途中、いいお顔の阿弥陀如来様がいらっしゃいました。
中門

歩いていくと、まもなく、中門が見えてきます。

天保3年(1832)の建立で四天王を祀っています。
四天王を祀っています。
粉河寺庭園(桃山時代)

中門を抜けると広場があり、その先に、庭園が目に入ってきます。
粉河寺庭園です。
 本堂の前庭とその下の広場との高低差を処理する土留めとして、また、広場から雄大な本堂を仰ぎ見る前景として築かれた石組みの枯山水蓬莱庭園です。

日本庭園の中でも先例のない様式だそうです。
私もこんな形式の庭園を見るのは初めてです。
ソテツを植木に使っているのが、珍しいです。
大きな石を惜しげもなく、大量に使用し、力強さと美しさが感じられる庭園です。
粉河寺庭園は国の名勝に指定されています。
粉河寺 本堂

庭園の先に、本堂が見えます。
粉河寺の本堂は、西国三十三所の中で最大のものです。

現存の当本堂は、紀州徳川家の援助により、享保5年(1720)に再建されたものです。
屋根を複雑に組み合わせた八棟(やつむね)造りといわれる様式だそうです。
一重屋根の礼堂と二重屋根の正堂とが結合しているのが、建物を大きく立派に見せるのに役立っているそうです。
この本堂、大きくて、私は好きですね。よくこんな大きな建築を造る財力があったものです。
しばらく見とれていました。
お寺の方に聞いたところ、粉河寺の本堂は、何年か後に、国宝に指定されるのではと言っていました。
粉河寺本尊の千手千眼観世音菩薩は、内陣の厨子の中に安置され、絶対的な秘仏です。
今回も、拝観はできません。

今回の280年来の秘仏の公開というのは、千手堂の本尊 千手観世音菩薩です。(^^;
まあ、ちょっと期待はずれでした。

拝観料300円でした。これを払えば、本堂内陣見学もできるので、良心的ですね。

千手観世音菩薩は、像高1mぐらいでしょうか、大きくはないです。
金箔もきれいで、素敵な観音様でした。

280年来の秘仏であったというのは、千手堂が紀州徳川家の菩提寺的存在なので、徳川の殿様の許しがないと拝観できなかったということです。
そりゃそうですね。。。納得。

千住観世音菩薩の両側には紀州歴代藩主とそのゆかりの人々の位牌を祀っていました。
 
   次に本堂で参拝して、御朱印を書いていただきました。
御朱印をもらうのにも、ちょっと並んでいました。

参拝客が多いですね。
六角堂
丈六の阿弥陀如来

次は、最後の観光地、第4番札所 施福寺へ向かいました。

次の施福寺では、いろいろ苦労しました。(^_^;