平成20年10月

西国第四番札所 槙尾山 施福寺(まきのおさん せふくじ)

開 基 行満上人
創 建 欽明天皇時代(539〜571)
本 尊 十一面千手千眼観世音菩薩
宗派 天台宗
住 所 大阪府和泉市槙尾山町136
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御詠歌は 「深山路や檜原の松原分けゆけば巻の尾寺に駒ぞいさめる」

施福寺は、仏教公伝538年頃の創建で日本有数の古い寺です。

役の小角、行基菩薩等の山岳修行の道場であり、弘法大師 空海が勤操大徳について出家得度した寺と有名です。

織田信長に焼き打ちされる前は、山岳仏教の一大修行地で、行基も修行を行っています。
現在の本堂は、豊臣秀頼が再建したものです。

粉河寺から、レンタカーで来ました。
途中の山道が狭いなと思います。

お寺の駐車場に近づくと、車が列をなして渋滞しています。
寺駐車場のキャパが少なく、車が駐車場待ちで、何台も待っているのです。
私は、すぐ諦め、Uターンして戻り、ちょっと手前のハイキング用駐車場に入り、運良く一台空いているので、車を停めました。

施福寺は、槙尾山の頂上にあります。中腹までは車で行けますが、車を停め、本堂まで歩かねばなりません。
本堂まで、約1kmもの急峻な階段を登らなければなりません。

西国三十三箇所のなかでも難所のひとつです。 
車を停め、歩き始めます。
仁王門

歩き始めて、所要時間は徒歩30〜40分です。

まず、急な舗装路を歩いていくと、仁王門があります。
参道は、自然石で造られた石段になり、道幅も狭くなってきます。

子どもは元気です。2才の女の子が親御さんと一緒に登っていました。
延々と階段が続きます。

はあはあ言いながら、汗をかいています。
やっとこさ、30分強歩いて、本堂に到着しました。

本堂には、十一面観音、弥勒菩薩、文殊菩薩の仏様がいらっしゃいました。
西国三十三所の写し観音様がいらっしゃいました。
愛染堂

弘法大師 空海が、この場所で剃髪し得度したといいます。
愛染堂の前には、「弘法大師御剃髪所跡」と銘のある石碑があります。
  弘法大師御髪堂

愛染堂の少し上に、「弘法大師御髪堂」が建っています。
この堂には、弘法大師の剃髪した髪が納められているといいます。
 
下りは、楽ですね。
紅葉がきれいそうな山です。

レンタカーで帰るため、山道を下り始めると、車が渋滞で止まっています。
20分以上、動けなかったように思います。

途中、大型バスが山道を上ってきて、狭い道で、普通車とすれ違えなかったようです。
普通車を運転していた人は運転が得意でなく、立ち往生していたようです。

やっとのこと、山道を降りてきて、高速道に乗り、和歌山市内へ向かいます。
その日のうちに、和歌山から新大阪まで出て、新幹線で帰りました。
新幹線は、速くて便利ですね。