平成20年12月

西国第十番 明星山 三室戸寺(みょうじょうざん みむろとじ)



開 基  行表和尚
創 建 宝亀元(770)年
本 尊 千手観世音菩薩
宗 派 本山修験宗
住所:京都府宇治市莵道滋賀谷21
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醍醐寺から、電車で三室戸寺へ来ました。

三室戸寺は、宝亀元年、光仁天皇の勅願により、三室戸寺の奥、岩淵より出現された千手観世音菩薩を御本尊として創建されました。


開創以来、天皇・貴族の崇敬を集め、堂塔伽藍が整い、霊像の霊験を求める庶民の参詣で賑わいました。

入山料を支払い、緩やかに上っている道を歩いていくと、朱塗りの山門が現れます。
山門を過ぎて、右手の谷津に、アジサイ、ツツジなどが植えられている庭園が拡がっています。
本堂へ続く石段を登ります。

山茶花が咲いていました。
本堂の手前のスペースには、ハスを植えた大きな鉢がたくさん並んでいます。
ハスは、7月から8月にかけて百種類以上のハスの花が咲くそうです。
本堂
重層入母屋作りで、1805年(文化2年)に再建されたものです。(京都府の文化財)
やさしそうな目をした、おびんづるさんがいらっしゃいます。
宝勝牛
牛の石像が本堂の手前にあり、勝ち運がつくというご利益があります。
鐘楼の向こうに三重塔が見えます。
三重塔

小ぶりな三重塔ですが、美しい姿をしています。
この三重塔は、江戸中期のものと言われ、明治43年(1910年)に兵庫県の高蔵寺から移築したものだそうです。
来た時と違う道を辿り歩いていくと、枯山水庭園がありました。
よく手入れされています。
池泉回遊式庭園もあります。

三室戸寺の庭園は、5千坪あるそうで、5月のツツジ(二万株)・6月のアジサイ(一万株)・7月のハス・秋の紅葉など四季を通じて美しいようです。
また違う季節に訪れたいと思います。