平成21年1月

西国第二十二番 補陀洛山 総持寺(ふだらくさん そうじじ)



開 基  中納言藤原山陰
創 建 寛平2(890)年
本 尊 千手観世音菩薩
宗派 真言宗高野山派
 住 所 大阪府茨木市総持寺1-6-1
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阪急線 総持寺駅から歩いていきました。
住宅街にある高台の一角に、総持寺があります。


総持寺は、亀に乗った観音様として有名で、平安時代、中納言藤原山蔭により開かれました。

山蔭の父である高房は、大宰府に赴任の途中、猟師たちが一匹の大亀を捕らえていました。高房は、自分の着物と交換し、大亀を河に放しました。

翌朝、河に落ちた山蔭は、昨日の大亀が元気な山蔭を背に乗せて現れたのです。

観音様の御恩に感謝した高房は観音様の造像を発願します。
高房は亡くなり山蔭が、父高房の遺志を継いで千手観音を像立し、総持寺を創建しました。
総持寺は、元亀年間に、織田信長によって焼き討ちされるまでは、大きな寺だったそうです。

今でも比較的境内は広いと思います。
もっと大規模だったのでしょう。
山門
山門をくぐると本堂が見えてきます。
総持寺 本堂
本尊は、織田信長の焼き討ちに遭ったとき、その下半身は焼け焦げましたが、上半身は焼けずに金色に輝いていたいいます。以後、「火伏観音」と呼ばれ崇敬を集めました。
屋根瓦が古さを感じさせます。
古色な伽藍です。
今でも広々とした境内です。
池があります。
鯉が泳いでいます。
   
  石の上に、亀が上がってきて、甲羅干ししていました。