平成21年4月

西国第二十七番 書写山 圓教寺 (しょしゃざん えんぎょうじ)



開 基 性空上人
創 建 康保3(966)年
本 尊 六臂如意輪観世音菩薩
宗派 天台宗
住 所 兵庫県姫路市書写2968
mapion
4/5(土)の巡礼日記です。昨日の雨とはうって変わり、晴れそうです。
この日はハードな日程でした。

朝8時すぎに、新大阪駅から山陽本線に乗り、約1時間10分ほどで姫路駅に着きました。


路線バスに乗り換え、約30分かけて、書写山(しょしゃざん)へ向かいました。

書寫山 圓教寺は、性空上人(しょうくうしょうにん)によって開かれました。
この山に登る者は六根を浄められるという文殊菩薩のお告げがあり、上人は六根清浄(ろっこんしょうじょう)のさとりを得られました。
その後、御利益を得ようと多くの人々がこの山に登りました。

花山法皇は二度も御来駕にり上人の教えを受けられました。
後白河法皇も七日間、御参籠になり、後醍醐天皇は隠岐の島より御還幸の際、一泊されました。

以来、多くの信仰を集め、善男善女の参詣や多くの僧侶の修行の道場として栄え、西の比叡山とも呼ばれます。

国指定重要文化財の建造物、仏像などが山上に、今なお残っています。

書写山の麓には,ロープウェイ駐車場が有あります。
麓から、ロープウェーに乗ります。
ロープウェーの乗車時間は4分ぐらいです。料金は往復で9百円。
ロープウェーの山上駅から、圓教寺までは、上りの山道を約20分歩かねばなりません。

500円だせば、マイクロバスでお寺まで送迎してくれるサービスがあります。
途中で、バスに乗ればよかったなと後悔しました。(^^;
 圓教寺は、西の比叡山と呼ばれる、千年の歴史を持つ古寺です。
京都から遠い土地柄でありながら、皇族や貴族の信仰も篤く、訪れる天皇・法皇も多かったそうです。
また、圓教寺境内は、トム・クルーズ、渡辺謙さんの映画「ラストサムライ」のロケ地となったことでも有名です。
書写山は標高371mで、山岳宗教の名残が残り、杉の巨木が生い茂り、霊場という感じがします。
西国札所のなかで一番西にあり、遠いですね。昔、歩いて巡礼していた方は、たいへんだったでしょう。
摩尼殿

摩尼殿

観音様がいらっしゃいる建物です。

大正末期に火災に遭ったため、現存のものは昭和8年に再建されたものです。

内陣の特別拝観ができました。無料です。
「如意輪観世音菩薩」、重文「木造四天王立像」が安置されていました。
  三之堂

巡礼の参拝を終え、さらに山道を登り、「三之堂(みつのどう)」ゾーンへ向かいます。
大きな三つの堂がコの字型に並んだ広場に出ます。
右から「大講堂」、「食堂」、「常行堂」です。
すべて、国重要文化財の伽藍です。
 歴史がある古いお寺の雰囲気がでていて、いいですね。
ここにいると、遠い昔にタイムスリップしたような気持ちになります。

「ラストサムライ」でもロケ地として使われていました。
食堂

後白河法皇の指示により建築されたものです。
食堂の1階で、写経されていました。
大講堂

内陣には、釈迦三尊像が安置されています。
   本多家廟所

江戸時代の姫路城城主・本多家の墓所で、廟屋5棟と本多忠刻らの墓碑が並んでいます。

午後に、京都の善峯寺に行きたかったので、参拝を切上げ、姫路駅へ向かいます。

今週末は、姫路城の桜も満開で、ちょうど、お祭りを開催してました。
姫路城周辺は、たくさんの人で混雑しているようなので、姫路城には寄らず、姫路駅へ向かいました。