平成21年4月30日

西国第八番 豊山 長谷寺(ぶさん はせでら)



開基 徳道上人
創建 朱鳥元(686)年
本尊 十一面観世音菩薩
宗派 真言宗豊山派(総本山)
住所 奈良県桜井市初瀬731-1
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宿を早めに出て、午前7時すぎには、長谷寺に着きました。
もう、拝観が始まっています。
通常は、8時30分からの拝観ですが、ボタンの季節は、午前7時から拝観しています。
流石に、一般の参拝者は少ないです。
長谷寺は、全国に末寺3000以上をもつ真言宗豊山派の総本山です。
豊山山麓の桜井市初瀬は、観音信仰の門前町として栄えてきました。
仁王門(重要文化財)
平安時代より長谷寺の寺域は、観音菩薩の聖地として崇められ、多くの貴族が訪れました。
古今集や源氏物語などの多くの古典にも登場してきます。
登廊(重要文化財)
仁王門から本堂までの間に、108間399段の緩やかで、長い、屋根付回廊形式の登廊が始まります。

108間の長さは煩悩の数にちなんでいます。
ちょっと、きついですね。(^^;
登廊を少し登ると、本長谷寺の開基の道明上人の御廟があります。
登廊の周囲におよそ150種7千株のボタンが絢爛と咲き、登廊を華やかに包んでいます。
長谷寺は、ボタンの株数では、日本一だったと思います。
ちょうど見ごろで、きれいでした。
たおやかな花です。
登廊を上りきると、舞台造りで、入母屋造り本瓦葺きの本堂があります。
徳川家光の寄進により建てられたもので、国宝です。
清水寺と似たような舞台もあります。
右手向こうに、五重塔が見えます。
本堂に祀られるのが、本尊の十一面観世音菩薩像(国重要文化財)です。
楠の霊木で作られた身の丈10m18cmの木造仏で、天文7(1538)年の作です。

古くから長谷型観音と呼ばれ、左手に錫杖と念珠を持っています。
観音、地蔵の徳を併せもっているといわれます。
ちょうど、観音菩薩の結縁特別ご開帳が行われていました。
拝観料千円を支払い、内々陣に入らせていただきました。

十一面観世音菩薩像がいらっしゃる部屋に入りました。
菩薩像に近づき、観音様の足に触り、拝むことができます。
またとない機会ですので、特別拝観しました。

足が大きいです。観音様の足に触れるなんて、感動ものです。
私も、跪き額づいて、お願い事をしてきました。

内々陣の壁には、三十三の観音像、四天王像の絵画が描かれています。
弘法大師御影堂
本長谷寺
道明上人が、この地で、天武天皇の病気平癒を祈りました。
五重塔
昭和29年(1954年)に建立されました。
三重塔の跡
慶長年間に豊臣秀頼によって再建された三重塔が、かつてここにありました。
しかし、明治9年に火災により焼失しました。
現在は、礎石が残るのみです。
開山堂

次に、門前町の商店街を歩いて、西国番外札所 法起院へ向かいました。