平成21年5月2日

西国第十二番 岩間山 正法寺 (いわまさん しょうほうじ)
          通称 岩間寺(いわまでら)



開基  泰澄大師
創建 養老6(722)年
本尊 千手観世音菩薩
宗派 真言宗
 住所 滋賀県大津市石山内畑町82
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 岩間寺は、泰澄和尚が女帝元正天皇の厄年の病気を法力で平癒させた褒美として、養老6年(722年)に勅命により建立されたといいます。

 泰澄和尚は、自らこの木で千手観音像を刻み、元正天皇より賜った千手観音を胎内仏として込め、本尊としたといわれています。

雷除け、厄除け、ぼけ封じに御利益があるそうです。
岩間寺は、交通が不便です。
毎月17日の縁日しか、バスがありません。
本堂隣には、松尾芭蕉が「古池や蛙飛びこむ水の音」を詠んだ芭蕉池があります。(芭蕉43歳)
ご本尊は、毎夜日没とともに厨子を抜け出て百三十六地獄を駆け巡り、苦しむひとびとを悉く救済し、日の出頃、岩間山へ戻られた時には汗びっしょりになられているので、そのお姿から汗かき観音さんと呼ばれています。

 泰澄大師が当地に伽藍建立の際、たびたび落ちる雷に困り果て、ご自分の法力で雷を封じ込めました。
 雷に業する訳を尋ねられたところ、雷は大師の弟子になりたいのだと申し出た。
 大師は快く雷を弟子にし、その代わりに岩間寺に参詣の善男善女には、雷の災いを及ぼさないことを約束させた。これが雷除け観音とよばれる由縁です。