平成21年5月2日

西国第三十二番 繖山 観音正寺(きぬがさやま かんのんしょうじ)



開基  聖徳太子
創建 推古天皇13(605)年
本尊 千手千眼観世音菩薩
宗派 天台宗(単立寺院)
 住所 滋賀県蒲生郡安土町石寺2番地
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観音正寺は、標高432.9メートルの繖(きぬがさ)山の中腹、いやもっと上にあります。
繖山は、日本最大の山城とされる、観音寺城(六角氏の城)がありました。

この寺が、私にとって、西国の中でも難関の寺でした。
私の車のナビに道がのっていません。
観音正寺への山道が分かりづらい。案内標識が不備ですね。

しょうがないので、携帯電話でお寺へ電話し、道を教えてもらいました。
駐車場に着き、そこから急な階段を歩いて15分ほど登らねばなりませんでした。
きつかった。(^_^;
はあ、はあ、ものです。

やっと、寺の境内に着きました。仁王像が迎えてくれます。
聖徳太子が琵琶湖のほとりで人魚に呼び止められました。

人魚は『私の前世は漁師で、殺生を重ねてきたので、こんな姿にされてしまい、今では魚たちに苦しめられています。どうか成仏させて下さい』といって頼みました。

聖徳太子はこの願いを聞き入れ、千手観音像を刻み、推古13年605年)に堂を建立し、観音像を祀ったのが観音正寺の創始とされています。
昔の本堂は、明治15年(1882年)に彦根城の槻御殿を移したものでした。
それが、平成5年(1993年)5月22日に、原因不明の火災により全焼してしまいた。

この火災により、重要文化財の本尊、木造の秘仏千手千眼観音立像、平安後期の毘沙門天像なども灰燼に帰しています。
本堂
現在の本堂は、平成16年(2004年)3月に再建されたものです。非常に新しいです。
太子堂
聖徳太子が祀られています。
山の上ながら、平坦で広々とした境内です。