平成21年5月2日

西国第十四番 長等山 園城寺 (ながらさん おんじょうじ)
通称 三井寺(みいでら)



開基  大友与多王
創建 朱鳥元(686)年
本尊 如意輪観世音菩薩
宗派 天台寺門宗(総本山)
 住所 滋賀県大津市園城寺町246
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三井寺は、通称です。

三井寺の起源については、大友皇子の子である大友与多王は、父の菩提のため、天智天皇所持の弥勒像を本尊とする寺の建立を発願しました。

天武天皇が、朱鳥元年(686年)この寺の建立を許可し、「園城寺」の寺号を与えました。

「園城」という寺号は、大友与多王が自分の「荘園城邑」(「田畑屋敷」)を投げ打って一寺を建立しようとする志に感じて名付けたものといいます。

三井寺の通称は、この寺に涌く霊泉が天智・天武・持統の3代の天皇の産湯として使われたことから「御井」(みい)の寺と言われていたものが転じて三井寺となったといいます。
大門(仁王門)  国重要文化財
仁王門脇で、拝観料を支払います。
釈迦堂(食堂) 国重要文化財
室町時代の建築です。
三井寺 金堂(国宝)
金堂は、慶長4年(1599年)に豊臣秀吉の夫人北政所によって再建されたものです。

風格があり優美で、ほれぼれします。
屋根のラインが素敵です。檜皮葺で、膨大な量の檜の皮が使用されています。
天智天皇の念持仏だったという、弥勒菩薩が金堂のご本尊です。
秘仏で拝観はできません。他の仏像は、拝観できました。
 
ちょうど、智証大師さまと黄不動尊さまは、福岡市博物館へ出張中でした。
出稼ぎに行かれています。(^^)
一切経蔵  国重要文化財
 一切経蔵は一切経を安置するための堂で、内部には一切経を納める回転式の巨大な八角輪蔵が備えられています。
この建物は、慶長七年(1602)に毛利輝元によって移築されたものです。
三重塔  国重要文化財
 慶長2年(1597)、豊臣秀吉によって伏見城に移築された大和の比蘇寺の塔を、慶長5年に徳川家康が三井寺に寄進したものです。
潅頂堂  国重要文化財
 大師堂と四脚門にはさまれて建ち、大師堂の拝殿としての役割を備えています。
 唐院は智証大師円珍が天安二年(858)、入唐求法によって請来した経典や法具を、貞観十年(868)に内裏の仁寿殿を下賜されてそこに納め、伝法潅頂の道場としたことに始まります。

大師堂には、二体の智証大師像(中尊大師・御骨大師)と黄不動尊立像の三体が安置されています。
石段を登り、観音堂へ向かいます。
ツツジが真っ赤に咲いています。
三井寺観音堂のご本尊 如意輪観世音菩薩さまは、東京の三井寺展でお会いしていました。
今日は拝観できないです。
青葉が涼しげです。