平成21年5月25日

 北向観音

善光寺に参拝した翌日、上田市の北向観音(きたむきかんのん)へ参拝しました。

北向観音は、北向山常楽寺といい、長野県上田市の別所温泉にある天台宗の寺院です。


坂東三十三ヶ所、あるいは西国三十三所を満願したなら、善光寺と北向観音へ御礼参りするのが通例となっています。

これを両参りといい、全ての厄が落とされるといわれています。

善光寺のみの参拝では「片参り」なってしまいます。
両方参拝して、初めてご利益があるということだそうです。

北向観音 = 観音様は、現世の利益の神様
善光寺  = 阿弥陀如来様は、来世の利益の神様

両方の寺院を回れば、この世でも、あの世でも、心配は無い。
完璧ということでしょうか。(^^)

  別所自体が山すそにある温泉なので、寺域は、それほど広くないです。
参拝客は、引っ切り無しに訪れています。  
  別所温泉の温泉街に、北向観音への石段があります。  
北向観音で驚いたのは、手水舎(ちょうずや)の水が温かいのです。
温泉を引いているようです。

ぬるくて、硫黄の匂いがします。

坂東、西国をこれまで廻ってきて、温泉の手水舎は初めてです。(^^;
通常、寺院伽藍は南に向いていますが、北向観音は北に向いています。
北向きなのは、善光寺を向いてるからとのこと。
それが、北向観音の由来です。
善光寺は御開帳でたくさんの人がいて落ち着かなかったのですが、北向観音へ来て、札所巡りが満願になったのだと、感慨が湧いてきました。