平成21年11月

11月の連休に滋賀県へ来ました。
1日目は、滋賀県内を観光しようと思ったのですが、朝、彦根市に着き、コーヒーを飲んでいる時に気が変わり、京都の紅葉を見たいと思いました。
車を彦根駅の近くの駐車場に停め、JR東海道本線新快速に乗りました。

写真は、彦根駅前にある、井伊直政銅像です。
冑の角がかっこいいです。


 三井寺(園城寺)
まずは大津で降りて、三井寺へ。

いつもと逆ルートで、観音堂から参拝します。
西国三十三所観音霊場巡礼の第十四番目の礼所です。
特別ご開帳で、如意輪観世音菩薩が拝観できるようです。

私は、今年の春に、東京のサントリー美術館で、如意輪観世音菩薩を間近で拝観させていただいたので、今回は特別拝観をパスします。
三井寺は、驚くほど、紅葉がきれいというほどではありません。
三井寺 金堂
大きな桧皮葺の屋根がすばらしいです。
大門(仁王門)前の紅葉も、絵になります。

京阪電車で、京都市の蹴上へ移動します。
地下から上へ上がると、南禅寺前はたくさん人が歩いています。

 無鄰菴

無鄰菴は、明治・大正の元老 山県有朋の別荘だったところです。

庭園は、山県自身が設計・監督、造園家・小川治兵衛が作庭したものです。
池泉を中心に東山を借景とし、疏水の水を取り入れた池泉回遊式庭園です。
当時としては、日本庭園に芝生を取り入れた斬新な庭です。
さすが、無鄰菴、紅葉の木々がいいポイントにあります。
春に来た時よりも、ずっと観光客が多いです。
池、水路、芝生のなかに紅葉の木々が絶妙に配置されています。


 南禅寺

ちょうどきれいに紅葉が始まっていました。
南禅寺の境内は、観光客でごった返していました。人がとても多い。大型観光バスがどんどん来ています。

南禅寺の「南禅院」を見学しました。
南禅院
南禅院は、もと亀山天皇の離宮で、離宮を寄進して禅寺とし大明国師を開山とされました。南禅寺発祥の地です。
池泉回遊式庭園は、夢窓国師の作といわれ、天龍寺庭園、苔寺(西芳寺)庭園と共に京都の三名勝史蹟庭園の一つに指定されています。
南禅寺 山門

京阪本線に乗り、東福寺駅で降り、東福寺へ向かいます。

東福寺も、ものすごく観光客が多いです。
紅葉の時期の東福寺を拝観するのは、初めてです。

 東福寺
芬陀院(ふんだいん)
東福寺を拝観する前に、東福寺の塔頭の一つ、芬陀院(ふんだいん)へ来ました。

通称・雪舟寺と言われています。
苔地の中に二つの石組みが見えます。

山水画家の雪舟等楊作と伝えられる「鶴亀の庭」です。
左が鶴島で右が亀島だそうです。
雪舟は、水墨画で有名ですが、作庭もいくつかの寺でしています。
中国地方、九州北部の寺に、雪舟作の庭園が現存しています。

雪舟の庭は、京都では、この芬陀院だけです。
東福寺 山門 (国宝)
東福寺 通天橋
東福寺の通天橋の紅葉は見事です。
たくさんの紅葉している木々があります。
紅葉している木々がたくさん。

人も多い、人、人、人です。
紅葉がよく見える橋のスポットは、なかなか近づくことができません。

押し競饅頭状態です。
ちょうど、午後2時半ごろ、雨がぱらついてきました。
ここで、観光を切り上げ、傘を差して東福寺駅へ向かいました。
久しぶりに歩きすぎ、右足がつりそうになりました。
帰りの電車のなかで爆睡し、あやうく彦根駅を乗り過ごしそうになりました。