平成22年7月
宮城県 仙台市 北山
久しぶりに仙台に来ました。北山と言われる地域のお寺をいくつか見学して廻りました。

 資福寺
所在:宮城県仙台市青葉区北山1-13-1

資福寺は、アジサイの寺として有名です。
境内には1200株のあじさいがあり、6月下旬〜7月中旬に見ごろを迎えます。
拝観料(入場料)は必要ありません。無料です

元々、資福寺は米沢高畠夏刈に、鎌倉時代の豪族長井時秀を開基、大林仏源禅師を開山として創建されました。

その後、伊達氏の庇護を受け、岩出山を経て、現在地へと移り、慶長5年(1600)虎哉和尚を中興開山として再興されました。
この寺は、政宗の父、伊達輝宗の菩提寺となっています。
伊達輝宗の墓は、米沢の元資福寺跡にあります。
参道を歩いていくと、アジサイが目に付きます。ピンク色のアジサイです。
参道が階段になると、両側からアジサイの枝が覆いかぶさるように張り出しています。これは変わっているなと思いました。
ちょうど、アジサイの花が咲き始めていました。

こちらは、水色のアジサイです。
資福寺の本堂は立派です。
竹林も雰囲気がよいです。 
アジサイの時期で人出が多いこともあり、お抹茶を飲める席を設けられていました。一人三百円です。
ここでお抹茶をいただきました。なかなか雰囲気がよくて気持ちよかったです。お接待もよかったです。
お抹茶を飲める席から、池が見えます。
池の向こうに、竹林と本堂が見えます。
ちょうど本堂で法要を行っており、お経が聞こえてきました。
タイサンボクの花が咲いていました。
タイサンボクは、,北米中南部原産の木です。花期は5〜7月頃。
日本では公園樹としてよく植栽され、放置すると樹高20m以上にもなるようです。
資福寺はアジサイで有名な割には、関東の鎌倉 名月院や成就院のように人がわんさかいるわけではありません。

しずかにひっそりとしており、自分のペースでアジサイを鑑賞することができました。よかったです。
 

 輪王寺
所在:仙台市青葉区北山1丁目14−1
 
 輪王寺は1441年、福島県に伊達氏により創建されたお寺です。
 その後、伊達氏の本拠地の移り変りとともに、輪王寺も米沢や岩出山、仙台市と移ってきました。最終的に、仙台に落ち着いたのが1602年でした。輪王寺の場所が計6回変わったので「輪王寺の六遷」というそうです。

本堂裏の日本庭園があり、大きな池があって、池のほとりに三重塔が建っています。
庭園の入場料は、大人三百円です。
ナツツバキの花が咲いています。
白くて清楚です。
輪王寺 庭園

庭園にちょうど花菖蒲が咲いていました。
ちょうど訪れた時間には、あまり他の観光客はいませんでした。
 このお寺も静かにゆったりと庭園を鑑賞できました。ゆったりとした時間が流れていました。
昨年の12月末にも輪王寺を訪れましたが、冬なので寒かったです。
今回は、梅雨の時期で、緑の庭園になっており、冬と違った見ごたえがありました。
 

 定禅寺通り

冬のクリスマス時期に、光のページェントが行われとても華やかになる定禅寺通りに来ました。
ケヤキの木が青々と葉が茂っています。杜の都ですね。
ケヤキの木が、よい日陰をつくっていました。


 東昌寺(とうしょうじ)
所在地:宮城県仙台市青葉区青葉町8-1

東昌寺は、臨済宗東福寺派の寺院です。
仙台の北山に並ぶ禅寺北山五山の一つです。本尊は釈迦如来。
東昌寺は、鎌倉時代に伊達政依によって陸奥国伊達郡桑折(現在の福島県北部)に建立され、伊達氏代々の保護を受けました。陸奥国の安国寺に指定され、また東北地方で諸山とされたのは瑞巌寺と東昌寺のみであるとのこと。
 伊達氏に従って米沢、岩出山を経て1600年に仙台に移転し、現在に至っています。
東昌寺のマルミガヤ
1995年(平成7年)3月25日に、の天然記念物に指定されました。

東昌寺が仙台城の鬼門にあることから、伊達政宗が鬼門よけに植えたとの伝承があります。
種子が代々伊達藩主の食用に供せられたので、御前ガヤの別名があります。