坂東第三番札所 安養院田代寺(田代観音)

寺院名  祇園山 安養院田代寺 
 (ぎおんざん あんよういんたしろじ)
通  称  田代観音
宗  派  浄土宗
開  基  田代信綱 北条政子
ご本尊  千手観世音菩薩
 真  言   おん ばざら たらま きりく
 御利益   良縁
 ご詠歌   枯樹にも 花咲く誓ひ 田代寺 世を信綱の 跡ぞ久しき

 札所データ 
住所  神奈川県鎌倉市大町3−1−22
電話  0467(22)0806
交通(電車)  JR鎌倉駅から京浜急行バス緑ヶ丘行きなどで10分、
 名越下車、徒歩2分
交通(車)  横浜横須賀道路 朝比奈ICから約3分
駐車場  あり
拝観料  100円
地図サイト mapion

 歴 史
  • 源頼朝の家臣田代信綱が、東大寺の学僧が中国から持ち帰った観音像を得て深く信心し、戦場に向かうときには必ず鎧の中に入れていた。その加護に対する報恩のために、建久3(1192)年、尊乗上人を開山として比企ヶ谷に、田代寺を建立
  • 嘉禄元(1225)年に、北条政子が夫・源頼朝の菩提を弔うため長楽寺を建立。そして政子自身も葬られた。長楽寺は、元弘3(1333)年の鎌倉幕府滅亡の際に兵火で焼け、名越に移り、政子の法名から安養院と名づけられた。
  • 安養院も延宝8(1680)年に火災に遭った際、比企ヶ谷にあった田代寺もこの地に移して再建され、現在の安養院田代寺となった。
  • 田代観音は、政子が頼朝と結ばれることを祈願し、成就したことから良縁観音とも呼ばれた。

 訪 問 記

平成20年8月31日(日) 晴れ

第2番 岩殿寺から、鎌倉へ戻ってきました。
青空がでてきて、暑くなってきました。
Tシャツの上に白衣をきて参拝すると、かなり汗をかきます。
お寺の駐車場で、Tシャツを着替えます。
あまり暑いので、安養院田代寺からは、白衣を羽織るのは止めにしました。

 安養院田代寺

安養院田代寺は、ややこしい寺歴をもっています。

@源頼朝の家臣 田代信綱が創建した田代寺
A北條政子が夫、頼朝の菩提を弔うために創建し、後に政子自身も葬られた長楽寺。長楽寺は後に焼失して、安養院として再建された。
@田代寺と
A安養院(長楽寺)が合わさって、安養院田代寺となりました。
田代観音は政子が頼朝と結ばれることを祈願し成就した故事により「良縁」を祈る女性多いといいます。
参拝する前に、本堂裏手の北条政子の宝篋印塔を見学します。

左手が北条政子の宝篋印塔です。
右の宝篋印塔に比べて小ぶりです。
北条政子の宝篋印塔
尊観上人の宝篋印塔

向かって右側の大きい方です。
鎌倉最古の供養等として重要文化財に指定されています。
お地蔵様が並んでいます。
歴代住職のお墓でしょうか?
安養院田代寺 本堂
天然記念物指定のマキの木

樹齢700年の巨木
浄土宗名越派の開祖 尊観上人の手植え。
天然記念物指定のマキの木

この木の下に、弘法大師作と伝えられる石の地蔵尊があります。
この地蔵尊は、日限地蔵と呼ばれ、期限を限って厄除け・所願成就を祈願するものです。