坂東第五番札所 勝福寺

寺院名 飯泉山 勝福寺
(いいずみさん しょうふくじ)
通  称 飯泉観音
宗  派 古義真言宗
開  基 弓削道鏡    753年
ご本尊 十一面観世音菩薩
 真  言: おんまか きゃろにきゃ そわか
 ご詠歌: かなはねば たすけたまえと 祈る身の 船に宝を つむはいいづみ

 札所データ 
住所  神奈川県小田原市飯泉1161
電話  0465(47)3413
交通(電車)  小田原駅から富士急行バス新松田行きなどで10分
 飯泉観音前下車すぐ
交通(車)  小田原厚木道路 小田原東ICから約5分
駐車場  あり
拝観料  無料
地図サイト mapion

 歴 史
  • 勝福寺の本尊は、天平時代に唐の高僧・鑑真和上が招来し、孝謙天皇に献上した十一面観音像。のちに僧・弓削道鏡に下賜された。
  • 道鏡が下野国薬師寺戒壇院を再興するために下る途中、現在の寺から役2kmほど離れた所で、観音像が急に重くなり、一歩も動けなくなってしまった。そこで、その場所に一宇を建て、観音像を祀ったのが創始といわれている。
  • 66年後、本尊の夢告により現在の地に移された。
  • 応永25(1418)年には、小田原城の鬼門鎮護の道場となり、称名天皇から飯泉山勝福寺の寺名を授かり、以来、歴代小田原城主の帰依が厚かった。

 訪 問 記
平成20年8月31日(日) 晴れ

 飯泉山 勝福寺

小田原市にある勝福寺は、鎌倉の長谷寺と違い、観光客は全くいません。
ちらほら、巡礼に来る人がいるだけの、静かな寺です。

勝福寺は、あの有名な弓削道鏡が開基です。弓削氏の氏寺であったそうである。

勝福寺 仁王門
鎌倉時代、曾我兄弟が、この寺の仁王像に怪力を授かろうと祈願したとのこと。
仁王像
仁王門
百日紅の花が咲いています。
鐘楼
二宮金次郎の初発願の像
 本堂前に、跪いて祈る、二宮金次郎(尊徳)像があります。
 金次郎14歳の時、この堂の前で旅の僧が観音経を訓読するのを聞いて感じ入り、二百銅を布施として差し上げ再読を願い、その時に一代の誓願をしたという。
水鉢

宝永元(1704)年の作と伝えられる青銅製のもの。
船形をしており、船首には龍、船尾に十一面観音が来迎する姿をした珍しい形である。
天然記念物の大イチョウ
金堂(観音堂)

宝永3(1706)年の再建
神奈川県指定重要文化財