坂東第十一番札所 安楽寺


寺院名 岩殿山 安楽寺
(いわどのさん あんらくじ)
通  称 吉見観音
宗  派 真言宗智山派
開  基 坂上田村麻呂
ご本尊 聖観世音菩薩
真  言 おん あろりきゃ そわか
ご詠歌 吉見よと 天の岩戸を 押し開き 大慈大悲の 誓いたのもし
御利益 厄除け

 札所データ 
住所 埼玉県比企郡吉見町御所374
電話 0493(54)2898
交通(車) 関越東松山ICより20分
駐車場 山門100mぐらい手前右にあり 無料
拝観料 無料
地図サイト mapion

 歴 史
  • 吉見観音の縁起は,行基がこの地で聖観音像を刻み、岩窟に納めたことに始まる。
  • 坂上田村麻呂が、奥州征伐に赴く途中,兵士達に岩窟の扉を開けさせようとしたがどうしても開かない。そこで観音菩薩に一心に念じると,たとまち岩戸が開き,赤々とした光が辺りを照らした。田村麻呂はそこで戦勝を祈願し,奥州征伐の帰りに立ち寄って伽藍を建てたという。
  • 平将門の乱では,百院百壇を設けて修法をすると,間もなく将門が滅んだという霊験が伝わっている。
  • 寺を発展させたのは吉見氏の始祖となる源範頼である。範頼は平治の乱(1159年)後,この寺の稚子僧として安楽寺に養われた。のちに領主となり,報恩のため安楽寺に所領の半分を寄進し、三重塔などを建立した。
  • 天文年間(1532〜1554)には,松山城の攻防で堂宇が消失したが,江戸時代に再興された。
  • また,昔,疫病が流行したとき,団子を作って観音様にお供えして難を逃れたことから,厄除け観音とも呼ばれる。


 訪 問 記

平成20年8月31日(日) 晴れ


 岩殿山 安楽寺 (あんらくじ)

安楽寺の駐車場は、お寺から、少し手前の所にあります。

車を停めて、参道を歩いていきます。
仁王門下の階段
階段を登っていきます。
仁王門が見えます。
仁王門
仁王門は、元禄15年に再建された三棟造りの八脚門という建築様式をもち、内部に仁王像二体を安置しています。

仁王門は埼玉県指定、仁王像は吉見町指定の文化財となっています。
修復、彩色が施されたばかりで、きれいな仁王様でです。
境内
吉見大仏

たかさ3mの阿弥陀如来坐像。
寛政2(1790)年に鋳造された銅製大仏。
きれいで、整ったご尊顔です。
観音堂
三重塔

寛永年間(1624〜1643)の再建で、江戸時代の建築技術の粋を集めている。
朱色が古びた、いい色をしています。
安産のご利益があるのか、観音堂には、たくさんの涎掛けが奉納してありました。
観音堂は、寛文元(1661)年の建立で、七面四面。
「野荒らしの虎」

内陣の欄間には、左甚五郎作のの彫り物がある。
 昔、この虎が夜な夜な堂を抜け出し、田畑を荒らしたことがあり、そう呼ばれている。