坂東第十二番札所 慈恩寺

寺院名 華林山 慈恩寺
(かりんざん じおんじ)
通  称 慈恩寺観音
宗  派 天台宗
開  基 慈覚大師
ご本尊 千手観世音菩薩
真  言 おん ばざら たらま きりく
ご詠歌 詣る我が身も たのもしや うかぶ夏島を 見るにつけても
御利益 夫婦円満 家内平安 子宝にめぐまれる

 札所データ 
住所 埼玉県さいたま市岩槻区慈恩寺139
電話 048(794)1354
交通(電車) 東武野田線豊春駅徒歩25分
交通(車) 東北道岩槻IC15分
駐車場 あり
拝観料 無料
地図サイト mapion

 歴 史
  • 慈恩寺は天長元(824)年,慈覚大師円仁によって開かれた。大師が毘沙門天のお告げにより,大杉の霊木に千手観音を彫刻して本尊としたのが始めである。天台宗の有力寺院として栄えた。
  • 現在の本尊は,寛永11(1634)年に天海大僧正が納めたものである。
  • 華林山の山号は,慈覚大師が日光山で「仏法弘道の地を指示したまえ」と念じて李(もも)を投げたところ,この地に落ち,一夜のうちに花を咲かせたことに由来する。この種なし李の話をはじめ,慈恩寺には「七不思議」と呼ばれる伝承がある。
  • 中世には13万5000坪の境内に66もの僧坊を有した大寺院で,江戸時代には徳川家康の保護も厚かった。


 訪 問 記

平成20年8月31日(日) 晴れ


 華林山 慈恩寺

慈恩寺の境内には、寺の周りを囲む塀がありません。あけっぴろげな寺です。

一応、門があります。
鐘楼
慈恩寺 本堂

天保14(1843)年の再建。欄間などに七福神、獅子などが彫刻されています。
内陣に入ることができます。
江戸時代に天海僧正が納めた千手観音は秘仏となっています。
が、前立の千手観音は拝観できます。
南蛮鉄の燈籠 (市指定文化財)
天象17(1589)年、岩槻城主太田氏房の家臣、伊達与兵衛房実が寄進したものです。
社務所
地元の方が、参拝にきています。
お寺の前の道路から、塀とか門がありません。
慈恩寺の本堂から、玄奘塔へ向います。
玄奘塔は、慈恩寺の本堂からちょっと離れています。
車で5分弱、歩いて10数分でしょうか。

 玄奘塔
中国風の門が迎えてくれます。


第二次世界大戦中、中国に駐留した日本軍が、玄奘三蔵の霊骨を南京で偶然発見しました。
それを南京政府に届けたところ、そ分骨が日本仏教協会に送られ、玄奘三蔵が漢訳に従事した大慈恩寺とゆかりのある慈恩寺に納められることなったといいます。
玄奘三蔵の像があります。
たくさんの仏典の原典をインドから持ち帰るため、経典をたくさん背負っている姿です。
石造十三重塔が立っています。
田んぼの向こうに、慈恩寺の本堂が見えます。
これぐらい、離れています。