坂東第三十番札所 高蔵寺 

寺院名 平野山高蔵寺
(へいやさんこうぞうじ)
通  称 高倉観音
宗  派 真言宗豊山派
開  基 徳義上人
ご本尊 聖観世音菩薩
真 言  おん あろりきゃ そわか
ご詠歌  はるばると 登りて拝む 高倉や
         富士にうつろう 阿裟婆なるらん

 札所データ 
住所 千葉県木更津市矢那1245 
交通(車) 館山自動車道路木更津北IC10分
地図サイト mapion

 歴 史
  • 高倉寺の開創は,6世紀まで遡る。
    徳義上人が修行中,雷鳴がしきりに起こり,里人は世の変化の現れと恐れたが,上人はひとり山中に籠もった。そこへ老翁が現れ,「衆生済度のために飛来した観音をここに安置した」と古木を指さし,姿を消した。その梢には身の丈四寸(約12cm)の観音像が安座していたという。
    徳義上人は里人とともに堂宇を建立し,この観音像を安置したのが始まりである。
  • また,高倉寺には,藤原鎌足生誕にまつわる伝説がある。
    里の有力者だった猪野長官(いのうちょうかん)という人物が、40歳あまりになっても子宝に恵まれず、この観音に願をかけたところ、予与観(しよかん)という名の一女を授かった。所が娘は器量が悪く,20歳を過ぎても良縁がない。自分の出生の縁を知った彼女が観音におすがりすると,「鹿島に行って、日天を拝しなさい」との夢告があり、男子を授かった。それが藤原鎌足(614〜669)である。
  • 鎌足はその後,七間四面の本堂や阿弥陀堂,三重塔,鐘楼などを建立した。
  • 本尊は,行基が古木で一丈二尺(約3.6メートル)の正観音像を刻み,その頭部に徳一上人に示現した観音像を納めたものである。

 訪 問 記
平成20年10月5日(日) 曇り ときどき 晴れ

木更津市のはずれの、山の中にあります。
かずさアカデミアパークの近くです。

 高蔵寺
大きな草履が奉納さています。
龍の面白い手水です。
観音堂は、大永6(1526)年に再建されたものです。
平成11年4月に屋根を銅葺き改修されました。
十一間四面、重層入母屋造りの大堂です。

高床式の堂々たる堂宇です。
この寺は、藤原鎌足の出生伝説がある。
木札が柱に打ち付けられています。
遠くにご本尊の厨子が見えます。
大きなイチョウの木があります。