平成20年 5月 山口市

 鋳銭司跡

周防鋳銭司跡は、山口市鋳銭司(すぜんじ)にある約38,500平方mにわたる周防国の鋳銭司(ちゅうせんし)の跡です。
鋳銭司は古代の貨幣鋳造所です。
周防鋳銭司は全国に置かれた鋳銭司のうちで最も長期間貨幣の鋳造が行われ、平安時代の820年代から950年にかけては唯一の貨幣鋳造所でした。
貨幣を造るというのは、天皇の大権でした。
これまでの発掘調査によって、工房・倉庫群・炉・井戸などの遺構や、るつぼ・ふいご口・鋳損じの銅銭をはじめとする遺物が発見されています。

古代貨幣史上、また、古代国家の経済のしくみを知るうえで重要な遺跡です。
今は、野原あるいは田なっているだけです。

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