平成25年4月28日
 金沢市を通り過ぎ、能登半島の付け根にあたる所に位置する、羽咋市に来ました。

 妙成寺(みょうじょうじ)
 所在地:石川県羽咋市滝谷町ヨ1
 妙成寺は北陸における日蓮宗の本山です。今から七百余年前の永仁二年(1294年)日蓮上人の弟子 日像上人が師名により妙法を京都に広めんとして、佐渡から京都に上る途中、一寺を建立したのが始まりです。  
妙成寺に近づくと、五重塔が見えてきます。
その向こうには、日本海の海が見えます。
この寺には、国指定重要文化財が十棟あります。素晴らしいです。

加賀前田家の初代から五代に亘って造営されたものです。前田家御用大工坂上又三郎親子三代に渡って力を尽くしました。
経堂(国指定重要文化財)
 五重塔(国指定重要文化財)

北陸路唯一の五重塔です。
五重塔なので高さがあり、優美な塔です。
丈六堂
 昭和55年9月に解体修理、建立当時の重層入母屋造のこけら葺の姿に戻されています。高さ一丈六尺(約4.8m)の釈迦牟尼仏が祀られています。
三光堂 
 元和9年(1623)の建立。三光天(日天・月天・明星天)が安置されているので、三光堂といわれます。鎮護国家の祈願が行われてきました。
祖師堂
 寛永元年(1624)の建立。坂上一統の手による建物です。
安土桃山時代の特徴をよく表していると言われています。
鐘楼
 寛永2年(1625)の建立。腰廻りの板囲いはは、袴腰と呼ばれるものです。
庭園
 書院にある蓬莱式池泉鑑賞庭園で、江戸前期の作庭です。
庭園の向こうに、五重塔が見えます。

 妙成寺(羽咋市)から、輪島にある総持寺祖院を目指します。
 のと里山海道を走ります。のと里山海道は、昔は能登有料道路で、今は無料自動車専用道路になっています。
 速度制限70kmで、道路の線形はカーブばかりです。対面通行で、基本的に片側一車線、部分的に追い越しのため二車線区間があります。

 のと里山海道 展望台
別所岳サービスエリアに来ました。

向こうに見えるのが、展望台、別所岳スカイデッキ「能登ゆめてらす」です。
展望台からは、七尾湾と能登島、能登半島を一望できます。

 総持寺祖院
 石川県輪島市門前町にある、曹洞宗大本山 総持寺祖院へ来ました。
 正しくは、諸嶽山総持寺祖院といいます。
 今から約七百年前の元享元年(1321年)、瑩山紹瑾禅師によって開創されました。
 元享二年(1322年)には、後醍醐天皇が綸旨を下され、総持寺を勅願所として、「曹洞賜紫出世第一の道場」と定められました。
 その後寺運益々隆盛を極め、全国にその末寺一万六千余りを数えるに至りますが、明治三十一年の大火により七堂伽藍の大部分を失いました。
 これを機に本山は、神奈川県横浜市鶴見に移りました。この地は祖廟として堂宇が再建されてきました。
山門
総欅造りで、高さ17.4m、間口20mで、昭和7年に完成しました。堂々たる門です。
経蔵
加賀六代藩主、吉徳公より寄進され、寛保三年(1743年)に建立されまさした。
美しい建物です。
僧堂(座禅堂)
厳しい座禅修行の場です。朝夕、修行僧が座禅に励んでいるそうです。
伝燈院
開祖、けいざんじょうきん禅師を祀る寺の中心です。元禄六年(1693年)に再建されてものです。
法堂
一番ん大きな伽藍です。平成19年3月の能登半島大地震で被害を受け、修復修理中です。
修復中の様子を見学できるスペースがありました。
羽咋市に戻る途中、桜が咲いていました。

この日は、羽咋市内に宿泊しました。
3日目・石川県能登へ