平成19年11月

 清水寺

所在:安来市清水町528

寺伝では用明天皇2年(587年)、尊隆上人により開かれたといいます。
847(承和14)年、唐からの帰路立ち寄った円仁(慈覚大師)により天台宗に帰依したといいます。
戦国時代、兵火により、根本堂以外の建物は焼失してしまいますが、伽藍はその後毛利氏及び松平氏により復興されていきました。
1859(安政6)年、信徒の手により三重塔が建立されました。


光明閣書院(お成りの間)
 江戸中期の大宝坊の書院を光明閣内にそのまま移し、建て替えたものです。
 ここは松江歴代藩主が、御参拝の時に使われた部屋で、江戸時代の典型的な書院造りとされています。

参道の手前に大きな駐車場があり、車を停めて歩いていきます。
深い木立ちの中、石畳の参道の奥にあります。
境内三万坪といわれ、山・谷・森をたくみに利用し、春の桜、つつじ、秋の紅葉、冬の雪景と四季を通じて美しい彩をみせ、一帯は県立自然公園に指定されています。
石垣の上の杉木立の間に、清水寺根本堂が見えます。
根本堂(国指定重要文化財)

 室町初期の明徳4年(1393)に建立され、戦国の兵火をまぬがれた唯一の建物です。
根本堂
桧皮葺の立派な建物です。
三重の塔(県指定重要文化財)
 山陰唯一の総ケヤキ造りの木造多宝塔。地上から相輪までの高さは33m。
 1859(安政六)年の建立で、地方大工が三世代にわたって造り上げました。
宝蔵(宝物館)には、清水寺の本尊であった十一面観世音菩薩立像(重文)、阿弥陀如来坐像(重文)、出雲地方では珍しい阿弥陀三尊座像(重文)の他、多くの寺宝が収められているそうです。

私は訪れたのは月曜日の平日だったので、閉館でした。
平日は、あまり参拝する人がいないので、開けてはいないとのこと。
拝観できなく残念です。


光明閣を訪れ、光明閣書院を見学しました。
見学料は、抹茶付きで、600円です。
書院庭園
 室町時代に作庭された、境内3万坪を借景とする広大幽玄な書院庭園です。。

深田氏庭園月山冨田城跡洞光寺→清水寺