平成19年11月

 興国寺

興国寺(こうこくじ)は、臨済宗妙心寺派の寺院です。
山号は鷲峰山。本尊は釈迦如来。

所在地:和歌山県日高郡由良町門前801
興国寺は、安貞元年(1227年)、高野山金剛三昧院の願性(俗名・葛山景倫)が主君であった源実朝の菩提を弔うために創建しました。創建時は西方寺という寺名でした。
実朝の生母・北条政子は願性の忠誠心に報い、願性を西方寺のある由良荘の地頭に任命した。
願性は親交のあった心地覚心(法燈国師)が宋から帰国すると、西方寺の住職に迎えて開山としました。

その後、後醍醐天皇より寺号の興国寺を賜ったといいます。
覚心は、虚無僧(普化宗の僧)4人を住まわせたので、以後普化宗の本山的な役割を持つようになりました。
宋で習得した金山寺味噌の製法が弟子から人々に伝わり、やがて醤油が誕生するきっかけとなりました。
日本の醤油は、日本で発明されたものです。
天正13年(1585年)、羽柴秀吉の紀州征伐によって伽藍の大部分を焼失したが、慶長6年(1601年)に紀州藩主・浅野幸長によって再興されました。
日本料理を食べるときに、醤油はよく使われます。
もし、醤油が使えなくなったら、日本料理は味気なくなると思います。

私は変わっていて、エビフライにタルタルソースが無いときは、醤油をかけて食べます。

ところで、醤油って、中国から伝わったと思いきや、日本で発明されたものです。

醤油の元となるものを作ったのは、鎌倉時代、紀州由良(現在の和歌山県日高郡)の興国寺のお坊さんだといわれています。

お坊さんが中国で覚えてきた味噌の製法を、紀州湯浅の村民に教えている時に、仕込みを間違えて、偶然醤油ができたそうです。

ヤマサ醤油を創業した初代濱口儀兵衛は、醤油発祥の地である紀州湯浅の隣りの広村の出身です。  

道成寺 → 興国寺 → 広川町長保寺善福院