平成20年 5月 山口市

 常栄寺

所在地:山口市宮野下2001

もともとこの地には大内教弘の夫人妙喜寺殿宗岡妙正大姉の菩提寺妙喜寺がありました。
毛利氏が防長に移された後、毛利隆元の夫人妙寿大姉の菩提寺となり、寺号を妙寿寺としました。
幕末、毛利隆元の菩提寺がここに移り、寺号を常栄寺と称するに至りました。
常栄寺の門脇に、雪舟の銅像があります。
常栄寺の前庭は、重森三玲の作庭です。
枯山水庭園です。
苔が枯れそうになっています。?
常栄寺庭園は、今から500年前、妙喜寺の時代に、大内政弘が別荘として、画僧雪舟に築庭させたものと伝えられ、現在国の史跡名勝に指定されています。
庭園は本堂の北面にあり、内庭は約3000uの広さで、東、西、北の三方が山林となっています。近年この山林も指定地域に含まれました。
庭に使用されている石材はこの近くの山から運搬したものと言われる輝岩です。
庭は北側に滝を掛け、中央には無染池(心字池)を設け、その周囲には庭石を豊かに配しています。
滝は現在水が流れず、枯滝といっていますが、最初は水が流れていたと思われます。滝の石組みは立派でよく室町時代の特色がでています。
鯉魚石です。
今にも、滝を登ろうとしています。
石は室町時代の特色となっている立石が多く使用されています。
ぐるりと囲む山林を背景として、北側に竜門滝、真ん中辺りには心という文字を表す心字池、そして内庭全体にたくさんの石が置かれ、その硬く鋭い線を生かすように配されています。
池の手前の石組みは、中国大陸の三山五嶽や日本の富士山になぞらえたものだということです。
本堂正面には中央に日本を象徴した富嶽と称する石を置き、前方には終南山、五台山、廬山、華山、衡山、百丈山などと呼ばれる中国大陸の三山五嶽になぞらえた石組みがあります。

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